iPad上陸に学ぶ。こだわるところ、適度にしておくところ、投資判断が重要な競争力となる
当時珍しがられたi Phoneも今や電車の中ではありきたりの光景になった。
3GSにすべきかどうか?悩みどころ。それよりも、「電池交換を自分で出来ない設計というのは一体どうなってんだ!」とも思っていた。こういうところ、日本のメーカーには有り得ない配慮の無さを感じていたものだ。
しかし、i Padが4月下旬に販売されるとなると、事は大きく違ってしまう。
まず、i Phoneを使ってからこそ出てくる不満。例えばメールを打つのが億劫だったり、ネットをブラウズするときなど。i Phoneの魅力であるsync(端末を変えても同じものが見られる)が半減してしまう。しかし、i Padであれば十分でしょう。
http://www.apple.com/jp/ipad/?cid=MAR-JP-GOOG-IPAD こ
恐らくi Phoneが販売された時にはすでにi Padは出来あがっていたでしょうから、APPLE社はそれを見込んでわざわざ電池交換の部分に開発コストをかけなかったとも言える。
i Padでは恐らく私が今抱いているi Phoneユーザならではの不満(持ってしまったからこそ生じる期待感)を解決してしまうでしょう。
ユーザが欲しいのは、便利なインターフェイスであり、使い勝手であり、プロモーションビデオでアピールしているような、
「人が製品に合わせるのではなく、製品が人の一部になる」のだという目標の実現に集中しているのだ。
いずれ、i Phoneの3Gなんてテレビが普及しだしたらころのもの(当時テレビ受像機は木製の箱におさめられていた)みたいなもので、いずれ捨てられるものである。
恐らくAPPLE社はこのように考えているのではないか?
- 現代人はコンピュータあるいはモバイル端末に1年半の使用で不満を持つようになる。
- だからこそ、2年契約にする。そうすると半年分残るのでユーザが許す範疇で残債分は利益になる。
- そのころを見込んでまったくこれまでには無い発想の新商品を投入する。
つまり、もし私が一年半でi Phoneを手放せば、3,900円×5か月の約20,000円は残債となるのである。つまり、丸々アップル社ないしソフトバンクの純利益となるわけだ。(実際にはそう単純じゃないでしょうけど)
恐らく私は次はi Phoneは買わない可能性が高い。
ソフトバンクの別の安い端末にしてメールやネットなどはすべてi Padに任せてしまう。一カ月我慢をすればいいだけだ。
価格も安いので出張する人にとってはとてもいいでしょう。
私のような仕事ではプレゼンテーションや打合せにも役立ちそうだ。
すべてを完璧にスペックをそろえるのではなくて、電池交換などという、新たな端末が不要なところはそこそこに作っておいて、それよりも、ユーザが毎日接するところに集中して投資をする。
日本人は何でもすべてを完璧にしてしまおうとするので、ここは学びたいところだ。
ていうか、新たな競争ルールが始まっているのである。
今頃になって日本のキャリアはi Phoneの真似をした商品を出したりしているがもう遅い。マーケティング力をないがしろにしてきたツケだ。
私が思うに、今年は
- 全く新たなカテゴリーを創造していく市場が先にあり、
- それについていけない人たちのための切り替え市場
が現れるのである。
これを意識しておかないと、新商品を打ち出した時にはもう古くなっている、日本企業はこのジレンマから抜けられなくなる。
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